ルーティンが惰性にならないように

みなさん、こんにちは!教室長の井上です。いよいよ夏が近づいてきました。受験生にとって大切な時期ですね。先月は中間テストや全国模試が立て続けにあり、時間的に余裕の無いひと月でしたが、早くも期末試験が迫ってきています。見通しをもって、計画的に行動してきましょう。さらに、勝負の7月・8月に向けて、学習習慣や時間などブラッシュアップしていけると、素晴らしいですね!さて、今月は夏前のこの時期に陥りやすい落とし穴についてお話したいと思います。

 

受験生の学習時間がピークに達するのはいつの時期でしょうか。答えは、8月です。既に1日11時間くらい学習できる生徒でも、6月・7月頃から意識的に増やしてき、夏休みの1ヵ月で300時間ほどできるように調整していきます。受験直前期に近づくにしたがい段々と増やしていくと思っている生徒さんもいるようですが、イベントの多い秋や、感染症などの流行る冬は、夏のような無理は出来ません。したがって、春から夏にかけて「短期的に、長時間できる状態」から、「長期的に長時間できる状態」へと変えていくのです。

 

しかし、この時期に、受験生は2つのタイプに分かれてしまいます。夏の目標を理解し、それに必要なルーティンへアップデートしていける受験生と、今の努力に満足しルーティンが惰性へと変わっていってしまう受験生です。たしかに、ほとんどの受験生が努力し、がむしゃらに取り組んでいることは事実です。しかし、同じことを繰り返していても、良くて維持、悪ければ下がっていってしまいます。

 

かく言う私も、受験時代には「ルーティンが惰性へ変わってしまった受験生」のひとりでした。当時は世界史Bが必須科目でしたが、大変に苦手で苦労していました。春の模試で大敗を喫し、これは本当にマズイと思い一生懸命頑張っていました。しかし、単純に「時間が足りない」「やり込みが足りない」と、よく分析もせずに、とりあえず安心するために多くの時間を費やしていました。すでに春の模試で上手くいかないと証明されていしまっているのに、同じ方法で何とかしようとしていた訳です。

 

狂気とは即ち、同じことを繰り返し行い、違う結果を期待すること

The definition of insanity is doing the same thing over and over and expecting different results.

 

結果が出た後になって、やっぱり上手く行かなかったねと生徒の皆さんに思って欲しくはありません。なにかを変えようと思うのであれば、現状維持だけでは成長していけません。夏本番を迎える前により良いルーティンへアップデートしていけるように、ぜひ意識してみてください。自分にも言い聞かせて、私自身、成長していけるように生徒様と一緒にがんばります!