地図なき道を歩くということ

こんにちは!匠ゼミナール高針台中学校前校の南です。新しい年を迎え、あっという間に2週間となりました。1月14日、15日は大学共通テストでしたね。受験生のみなさん本当にお疲れさまでした。

話は変わりますが、まもなく大学全入時代に突入するという記事がメディアで取り上げられていました。一言でいえば、全大学の募集定員より大学志望者数の方が少なくなる状態になるということです。つまり、選ばなければ誰でも大学に進学できる時代になるということです。僕はこの記事を見たときに、何も考えなくてもそれなりに勉強しているだけで22歳まで何となくでやっていけてしまう時代になるのだなと感じました。では、そのように何となく大学まで進学したとして、果たしてその先の社会で活躍していけるでしょうか?

この先の社会はまさに「道の描かれていない地図」のようなもので、今の子どもたちには自ら道を描き、そしてそこに自ら道をつくり出していく力が必要だと思っております。自らの頭で考え、学びを続けていく力を伸ばしていくにはやはりトレーニングが必要です。そのトレーニングの場となるのが、定期テストや高校・大学入試であると思っています。

僕はそういう時代だからこそ、自分の進みたい道にこだわりを持って、「行ける学校」ではなく「行きたい学校」を本気で目指してほしいと思っています。その姿勢が、自ら学ぶ力を高め、社会を生き抜く力の土台になると信じています。

さて、それを踏まえて生徒のみなさんにお伝えしたいことがあります。それは、内面の成長に意識をもって日々の生活を送ってほしいということです。食事をとらなければ身体が成長しないように、人の内面もきちんとトレーニングしなければ成長はしていきません。

一番はいかに目標意識を持つのかということではないでしょうか。目標意識の根源は好奇心であったり、様々な物事への興味関心であったりだと思います。自分の心が突き動かされるようなものでなければ本気で目指せないと思っています。

どんなことに興味を持てるのかは人それぞれ、しかし確実にみなさん自身の心が動かされるものがあるはずです。普段からいろいろなことにアンテナを張って、何か気になる事があればそれを深掘りしてみるなどこれまでよりも一歩踏み込んで調べてみましょう。そうすると実は自分が興味のあることの先に、具体的な将来の目標が見えてくるかもしれません。

そして、目標を定めたら次は努力と継続です。しかし、頑張る人ほど壁にぶつかるでしょう。その時に思い出してほしいのは、大きな目標を達成するためにはたくさんの挑戦と、そして多くの失敗を積み重ねないといけないということ。思うような結果を得られなかったとしても、それまでに努力してきた蓄積が無になるということはありません。むしろ、目標達成に今一歩近づいたのだと捉えてほしいです。目的が明確で努力を続ける人は必ず結果が出ます。諦めずに頑張りましょう。

生徒のみなさんからすれば残りの人生のうちの1年というのはわずかなものだと感じるかもしれませんが、例えば中学生から大学生までの学生の期間というのは10年です。この10年で、社会で通用する自分を作り上げていかなければならない。そう考えると10代の1年というのは本当に貴重です。今年もまた良い1年にできるように一緒に頑張りましょうね!