勉強を通じて何を学ぶのか

こんにちは!系列の匠ゼミナール高針台中学校前校の南です。秋も深まってまいりました。高校受験を控える受験生はもう間もなく行われる各中学校での面談で最終的な受験校が決まり始めるので、いよいよ最終コーナーをまわって入試本番に向けてのラストスパートに突入するような感覚です。そして、これから受験の最終盤に臨む子どもたちの様子は受験期スタート直後とは大きく変わっています。ここからの数か月でさらに大きく成長してくれることでしょう。

目で見える点で言えば、学習時間が増えたであったり、前向きな発言が多くなったであったり、このような変化を見せる子が多いですが、これらの根本にあるのは「考え方」の変化であろうと思います。

受験生に限らず、すべての子どもたちには、「目の前の勉強を通じて何を身につけるのか?」ということを常々問いかけています。言われた通り勉強だけやっておけばいいんでしょ?という態度は良しとしていません。なぜなら、子どもたちが身につけなければならない力は学力だけではないという考えだからです。

受験の最大のゴールを志望校合格とするならば、それは必ずしも人生のゴールというわけではありません。高校受験が終わればその次に大学受験、就職活動など新たなチャレンジが絶え間なく続きます。目標達成に向けて挑戦をするという意味では、社会に出てからもずっとこのようなレースが続くと言えましょう。

このような人生を切り拓いていくのに必要な力を、僕は次の3つの段階に分けて考えています。それは「自律」、「自立」、そして「自走」です。

「自律」は自分を律する、つまり、自分がやるべきことをきちんとやり切る力です。ルールを守るなど「他者との約束を守る」ことだけでなく、自分で決めたことを最後までやり切るという「自分との約束を守る」ことも自律だと思います。

自分を律することができるようになったら、次は「自立」の段階に進みます。これは、自分の言動に「他者軸」が加わることだと考えています。例えば、誰かのために自分の力を発揮する、他者に対して感謝の気持ちを持つことができる、こういったことができて初めて「自立」できたといえるのではないでしょうか。

そして、最終段階は「自走」です。これは、自分で未来を描き、自分で行動を起こす力です。今までの時代であればもしかしたら「自立」できていれば人生を歩めていたのかもしれません。しかし、今の子どもたちが生きる未来は「自分はどうしたいのか?」を常に問われる時代です。ですから、自立から一つ歩を進めた「自走」でなくてはいけないのです。

勉強を通じて、学力+αでこれらのことを身につけるのが子どもたちのミッションであり、教育を通じて子どもたちにこういった点での成長を促すのが僕たちのミッションであると考えています。

子どもたちの成長をサポートできるように2学期後半も気合十分で頑張ります!