こんにちは、大久保です。
急な雨が増え、ぐっと蒸し暑くなってきました。晴れ間が続いたかと思えば突然の雷雨に見舞われることもあり、季節の変わり目を実感します。
体調を崩しやすい時期でもありますので、皆さんもどうか無理をせず、自分のペースで日々を過ごしてくださいね。
さて、今回は「自己肯定感を下げない工夫」についてお話ししたいと思います。
自己肯定感とは、自分を尊重し、大切にするという気持ちのことです。これは勉強や生活の中で自信を持ち、前向きに取り組むための土台になります。ここ数年で自己肯定感という言葉の意味と大切さはグッと世間に広まってきたような実感がありますよね。みなさんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
自己肯定感が大切ということは多くの人がわかっていることだと思います。
しかし、意外にも私たちは無意識のうちに自分をぞんざいに扱い、自己肯定感を下げる行動を取ってしまうことがあります。
例えば、「毎日英単語を10個覚えよう」「机の上を整理しよう」と自分で決めていたのに、それをうっかり忘れたり、「まぁ今日はいいか」と先延ばしにしてしまうこと、誰しも経験があるのではないでしょうか。
こうした小さな“自分との約束”を守れなかった経験が重なると、自分への信頼が少しずつ薄れていきます。
「いやいやそんな大げさでしょ」と思う人は、他人との関係で考えるとわかりやすいかもしれません。
自分との約束を何度も破る人のことをどう思うでしょうか?約束の時間に遅刻する、貸したものを返さない、など、1度だけなら「まあこんなこともあるよね」と思うかもしれませんが、繰り返し何度もされれば、「この人は信用できない」「自分のことを大切に思っていないのでは」と感じるはずです。同じことを自分自身に対して繰り返していれば、当然ながら「自分のことが信用できない」「自分はダメだ」と感じるようになり、結果として自己肯定感は下がってしまいます。
だからこそ、まずは自分を大切に扱うこと、小さなことでいいので“自分との約束”を丁寧に守ることが大切です。英単語を1日10個ではなく1個にしてもいい、机の片づけを一気にやるのではなく、今日はプリント1枚を片づけるだけでもいい。自分ができる範囲で、無理なく取り組める約束をつくり、それを積み重ねていくことが、自己肯定感を育む第一歩になります。目標は大きなものである必要はありません。大切なのは「やろうと思ったことができた」という実感を少しずつ重ねていくことです。
教室でも、生徒さんたちの自己肯定感を育てることを大切にしています。勉強が得意な子も苦手な子も、それぞれが自分のペースで前に進めるよう、声かけや目標設定に気を配っています。何かうまくいかないときも、自分を責めすぎず、「じゃあ、次はどうしようか」と前を向けるような関わりを心がけていきたいと思います。
これからも一緒に、一歩ずつ自分の可能性を広げていきましょう。