こんにちは!匠ゼミナール高針台中学校前校の南です。気づけば随分と暖かくなってきましたね。春はポカポカとのんびりした気持ちになる一方、動植物の生命活動が一気に盛んになり、とてもエネルギーを感じる季節ですよね。これからの新学年を頑張ろう!という気合が入るような春の名句を一句紹介しましょう。
「春風や 闘志いだきて 丘に立つ」 高浜虚子
高浜虚子は一度俳壇から遠ざかっていたのですが、39歳の時に訳あって俳壇に戻ってきたんですね。その時の「よし、もう一回俳句の道を突き進むぞ!」という内なる闘志を読んだ一句です。どういうドラマがあったのか気になる人はぜひ調べてみてください(笑)
青春ど真ん中のみなさんにのんびりしている暇はない!ということで、4月からのスタートダッシュを決めて最高の1学期にしましょうね。
さて、表題の言葉ですが、こちらは僕が尊敬する先生の一人、野村克也さんの言葉です。中学生、高校生のみなさんはあまり知らないなという人がいるかもしれません。2年前にお亡くなりになる前の晩年は野球解説者としてテレビなどに出演していました。野村さんはプロ野球選手としても、そして選手引退後にはプロ野球チームの監督としても大いに日本球界に貢献されてきました。生涯を野球に捧げてきたような方です。
野村さんのすごさの一つは「人を育てる」技術に長けていたということです。自分が監督するチームでは野球の技術面の指導だけでなく、選手の人間力の向上にとにかく力を入れました。「野球選手である前に、立派な社会人たれ」この言葉が野村さんの選手育成方針の全てを語っているのではないでしょうか。
そんな野村さんは、成長する人の特徴として「親孝行である」ということを挙げています。これは野村さん自身が現役の時、「お金がないのに野球をやらせてくれた母のために…」という想いで、プロの世界に必死でくらいついていったという、自身の経験からの言葉でもあります。
野村さんは、「成功したいと願って努力するとき、自分のためだけに頑張っている人間よりも、誰かのために頑張っている人間の方が、最後の踏ん張りがきくものだ」と述べています。
また、「どんな仕事であっても、親や家族のため、あるいは他人に言えない事情を背負って、頑張っている人たちはいる。そんな人たちの人となりを見ていると、仕事への取り組み方に向上心があったり、生き方が謙虚だったり、毅然としているところがあったりするなど、仕事が上達する素質を持っているように感じる。」とも述べています。
生徒のみなさんは改めて、お家の人の応援とサポートがあってはじめて、自分の夢や目標を追うことが出来るんだということを忘れずに、一生懸命自分の道を突き進んでほしいと思います。